もうワンランク上の存在
資本家
資本主義社会の考え方として労働者、経営者(社長)、資本家(投資家)があると思います。3種類の人が存在します。
わたしのいままでの考え方では経営者(社長)と資本家(投資家)があいまいでした。
労働者と経営者(社長)、資本家(投資家)が明確に異なるのはよくわかるのですが、これは雇われる側と雇う側という認識で、搾取される側とする側という識別だけを行っていました。
しかし、経営者(社長)と資本家(投資家)にはさらに大きな差がありました。
経営者は自ら労働している観点からすると労働者に近い存在になります。経営という立場からすると労働者とは立ち位置が異なりますが、働くという意味においては労働者と大差がありません。
資本家の基本的な考え方は、
「借りたお金の金利より利回りのよい事(事業)へお金を投入する」
それだけです。
すごくシンプルですが、これが資本主義の原理です。
自ら事業を経営する必要性はなく、しなくてもお金が入ってくる仕組みなのです。
もちろん自ら経営してもいいのですが、資本家の考えの中に経営する経営しないはないのです。
お金を集めて利回りのよい事へそのお金を入れるだけです。
当然お金を集める力は必要になりますが、行っていることはそれだけです。
経営(労働)をしていないとなると、ほとんど何もしていないのにお金が入ってくる状態です。
時給換算すると圧倒的に高い時給となるのです。
時給1億円もざらにあるということです。
労働者マインド
ほとんどの人は労働者になるための教育を小中高、そして大学まで受けます。
約20年もかけて洗脳されていくので、労働者マインドになるのは致し方がないことだと思います。
労働者マインドは自ら労働してその対価として給料を受け取るという感覚です。
「そんなこと当たり前じゃん」
「働いてお金をもらう。普通では?」
となります。
これが洗脳です。
実は当たり前ではないのです。
働かずしてお金を得ている人がいるのです。
不労所得です。
しかも、その金額は時給1億円という途方もない金額です。
「働かざる者食うべからず」の精神では成り立たない論理です。
さらに、不労所得が一番儲かるという悲しい現実があります。
働かないものが儲かるのです。
賃金労働者(ほとんどの人がそうですが)からすると常識外れの考え方になります。
何が儲かるか
普通のサラリーマンでも何が儲かるかという目線は持っていると思います。
たまには、これって売れるのでは?とひらめくことがあります。
しかし、資本家のマインドは少し違います。
確かに、売れる売れないは気にしますが、流れの中で差額が発生するかしないかを見ているのです。
その商品を売るために金利3%でお金を借ります。そして、金利5%で売ることができるかを見ています。2%の金利差が発生しているのです。であれば、OKということです。
この差額が生じているかどうかを見ているだけであれば、何でもいいことになります。いっしょうけんめい商売をするしないは関係ないのです。
商売、経営は人に任せていてもいいことになります。
そのシステムが恒常的に利益を生み出しているかどうかだけです。
中身は関係ありません。
そして、自ら労働してお金を稼ぐという感覚はないです。
働かないでお金を稼ぐことが基本姿勢になってきます。
そして、資本主義とは資本家に優位に働くシステムとなっています。
お金を集め、高い利率でまわせるもの
投資信託(ファンド)は一番簡単な流れで「借りたお金の金利より利回りのよい事(事業)へお金を投入する」にマッチしています。
人からお金を集めます。人から金利ゼロでお金が集まります。
そして、手数料を取ります。
1%未満の場合もありますが、1%程度すると1%-ゼロ=1%で1%フローの事業が成り立ちます。実際に行う作業はわずかです。
お金を集めることがむずかしいのですが、実働はわずかで基準価額の上がり下がりによる損失はユーザ側の自己責任となります。
この流れはまさに資本家マインドになります。
こういうものを見つけ出し、集めたお金を投入するだけで、あとは自動的にお金が入ってくる、それが資本増殖システムです。