生成AIもう少しだ!

同じ質問で異なる答え

 

生成AIで文章をつくってみると、当たり障りのない、いい感じの文章ができます。そのまま、メールに貼り付けても何ら問題のない答えです。

 

しかし、同じ質問で繰り返し問うと、2回目は異なる回答が出てきます。前回の回答を踏襲してよりグレードアップした文章を求めているのですが、違った回答をしてくるのです。

 

確かに、その方向の回答もあるので間違いではないのですが、前回と方向性が全く違うので困ります。

 

このあたりはまだうまく制御できません。可能性のある範囲であらゆる方向に発散してしまいます。

 

AIはその都度、情報を集めていい感じの文章を創り出すので、データが少し変われば、結論も大きく変わってしまうのです。

前回、回答した答えを覚えているわけではないのです。

 

そもそも、意味を理解してるわけではないので、都度、文字の並びが統計的に合っているかを確認しているだけです。

 

そこそこのいい感じの答えは出てくるのですが、統一感がないのです。一本筋の通った答えにはならないのです。

 

ブログぐらいの文章、絵画など1回きりのものであれば、十分使えそうです。

続きものでなければ「あり」です。

 

AIで生成した絵をNFTにして毎日1枚売りにだすということはできそうです。

ただ、画風をそろえるのはむずかしそうです。

「なぜ、そんな絵になる?」というものをときどき生成してしまいます。

 

AI写真集をみればわかりますが、日々膨大な量の文章、写真、イラストが簡単につくられていくことになります。

 

動画も簡単につくれるようになると、アニメなども量産されることになります。マンガからアニメ化はかなりハードルが高いですが、生成AIを使えばこのハードルを下げることができます。

 

動画はまだ簡単につくれるものがありませんが、時間の問題でしょう。

動画までできれば世にあるデジタルコンテンツはほとんど労力をかけずに量産できてしまいます。あとはその中からクオリティーの高いものが残っていくことになります。



楽にはならない

 

AIが発展すれば、いままで人が行っていた業務を代わりにやってくれるので、今より楽になるとよく言われますが、残念ながら楽にはなりません。

 

コンピュータが出始めたときも、人が行っているあらゆる業務をコンピュータが人の代わりに行ってくれましたが、楽になることはありませんでした。

 

AIができることによりなくなる仕事はでてきますが、別の仕事が発生するので、仕事が減ることはありません。

 

新しく便利なものができたときには、仕事のクオリティーの底上げが行われます。

 

よりクオリティーの高いところでの競争が生まれてしまいます。みんながAIを使うようになると、AIありきになってしまうのです。最低ラインがAIになってしまうのです。

 

AIを使いながら差別化をはかる必要があり、AIを導入する前の状態からすると、はるかにクオリティーは高くなっているのですが、それではまわりといっしょで差別化をはかることができないのです。

 

差別化をはかるためにより一層上を行く、付加価値をつくる必要があるのです。

 

そして、業務としては全然、楽にはなっていかないのです。

 

こそっとひとりだけでAIが使用できれば、差別化をはかることができるのですが・・・



低単価でこき使われる

 

AIにより現在の存在するかなりの仕事がなくなるでしょう。

しかし、それ以上に新しい仕事は増えます。

 

そして、AIよりできない人間はおそろしい低単価で利用されることになります。

世の中のコストはすべて人件費です。

 

「材料費もあるだろう」と言われますが、突き詰めていくとすべての材料は地球にタダで存在するものです。

 

金属、石油、水、野菜などありとあらゆるものがタダなのです。

タダのものに人が手を加えて価値を付けていくのです。

つまり、すべてのモノの値段は人件費になります。

 

これを機械で行えば人件費は不要となります。

コストは限りなくゼロになるということです。

 

ということはAI以下の業務では給料はもらえないということになります。

 

人はAIに負けないようにがんばる必要があります。

 

これは果たして幸せな世界でしょうか?



デストピア

 

AIが存在する世界はデストピアになるのでしょうか?

 

人の生命力をあなどってはいけません。

 

未来ではAI以下の人間は生存できない世界ができあがってしまうかのように感じますが、そんなことはありません。

 

どんな状況でも人は生きていきます。

それぐらいしぶとく生命力豊かなのです。

 

生命はAIごときには負けないのです。

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