委託業務という労働方法
弱労働者
今の労働環境はサラリーマン（雇われる人）が大勢を占めています。
しかし、アメリカではすでにフリーランスで働く人が4割を占めています。
これからは基本的にフリーランスで働く人が大勢を占めるようになると考えます。
会社側に雇用というかたちで雇われるのではなく、業務を契約するかたちです。
自分で仕事を選び、委託業務として契約するのです。
もちろん、福利厚生、ボーナス、保険なども自分たちで準備する必要があります。雇用ではないので会社側には関係がなくなります。
しかし、この方が働く側にとっては、決定権の範囲が広がるため幸せになる確率が高くなります。
「自分でコントロールできる感」これは圧倒的にストレスがなくなります。基本的には自分ですべて決定できるのです。その代わり責任はすべて自分に降りかかります。うまくいけば自分の手柄、失敗すれば自分の責任になる世界です。
失敗すれば損失は大きいですが、自分で決め、自分で行動した結果のため、精神的なストレスは感じません。
ただ、すべての人が幸せになるかと言えばそうでない人も生まれてきます。
今まで雇われるかたちでさまざまな判断をせず指示に従って生きてきた人です。自分で考えることができない、あるいは考える訓練をしてこなかった人々です。
こういう方々は現在より厳しい世界が待ち受けています。
自分で考えることができないので、指示がないと生産することができません。たとえフリーランスとしてスタートし、自分自身でコントロールできる権限があっても、生産（アウトプット）ができないため、契約をしてくれる相手を見つけることができません。
こうなると、自分で契約を取れない人を雇って仕事を与えるところ（会社）が出てきます。まさに今のサラリーマンと同じシステムに逆戻りです。
自分で仕事を獲得することができない弱い立場の労働者（弱労働者）が発生します。弱労働者は現在でいうところのサラリーマンと同じです。
そして、仕事を与える側は指示をしないとできないことを見越して、この弱労働者をコストミニマムで雇おうとするのです。（これは雇う側が悪いのではなく、経済的に合理的な動きです）
この立場に追い込まれると、成果により給与が決まるわけではなく、生かさず殺さずの世界で、死なない程度でギリギリの生活ができるかどうかの基準で給与が決まります。
今は、雇われ人が多数を占めているため、労働組合もあり弱労働者でもギリギリの生活より少しだけ豊かなところで均衡を保てています。しかし、雇われる人が少数派になると、雇われないと生きていけない人（弱労働者）は今より厳しい生活に追いやられます。
また、自分でコントロールできる権限もないため、現在の労働者（雇われる人）と同じでストレスフリーな環境で人生を楽しむことはできなくなります。
集客
サラリーマンとしてそこそこ働けている人（ある程度自分で考え行動できている人）であれば、基本的にフリーランスとして働くことができます。
問題はどうすれば仕事を得ることができるかです。
今まで自分自身の売り込み営業をした経験がない人がほとんどですので、集客はむずかしいです。
しかし、お客様を集めなければ仕事を受けることができません。
「こういう業務ができる人間がここにいますよ」
「こういうことで困っていませんか？解決することができますよ」
サラリーマンであれば会社が集客を行っていますので、個人で行う必要はありません。会社のブランド、歴史、業界での地位、広報活動、営業部による営業活動などで集客活動を行っています。
しかし、フリーランスの場合、自分で宣伝しお客様を集める必要があります。
契約労働
フリーランスとして独立して一からスタートするとなると、はじめのうちは収入がありません。できることであればその期間を短くしたいものです。
そこで、今している仕事を行うのであれば、営業をしなくても仕事を得ることができます。
働き方を雇われて働く、雇用形態ではなく、業務委託で契約し仕事を請け負うのです。
働く会社も、場所も同じ、業務も基本的には同じです。
会社側としてもボーナスや社会保険の負担は減ります。業務委託を受ける側も法人あるいは個人事業主として、仕事の自由度、決定権の大きさ、税制のメリットを享受できます。
そして、何よりも自分でコントロールできる感の精神的メリットが大きいです。
ただ、問題はこういう働き方を会社側が受け入れてくれるかどうかです。。。
