健康に生きるための決定権

f:id:gonco:20220130110557j:plain

決定権の効能

 

決定権とは、決める権利を所有していることです。

サラリーマンなど雇われている人には決定権がありません。

フリーランス個人事業主でも、応募型で仕事を請け負っている人は決定権がありません。

 

「決定権」は必要でしょうか?

決定権があれば何でも自分で決めることができるので、圧倒的に自由です。しかし、自分が決定したことがうまく行かなければ、全て自分の責任になります。人のせいにすることができません。

ただ、自分で決めることができることは想像以上にストレスがありません。

 

サラリーマンであれば必ず感じるストレスがあります。

自分で一生懸命考え出した答えが、課長に一蹴されることはあると思います。それはあなたに決定権がないからです。

また、その課長も部長から一蹴されています。つまり、トップ以外に決定権はないのです。

 

トップにはほぼストレスはありません。部下が言うことを聞かないというストレスはありますが、自分が思うようにできないというストレスは感じることがありません。



雇われ人

 

雇われて働くことと、ひとりでも自分で起業することの決定的な違いは「決定権」の有無です。

「決定権」があれば、全てを思い通りに動かすことができるのです。

成功・失敗は関係ありません。決定権があるかないかで精神的なストレスは全く違います。

 

雇われ人として、決定権はないが、我慢料として失敗しても成功してもそこそこ給料がもらえるのがいいのか、ひとりでも起業して、決定権をもち失敗も成功も自分の責任となるのがいいのかということになります。

 

入ってくるお金は雇われ人の方が多い(我慢料)可能性もあります。

 

世の中には「地味な起業」と呼ばれるものがあります。

しかし、地味な起業は前提として要望がありそれを解決する仕事です。

フリーランス個人事業主の形態を取っていますが、半分雇われているような感じになります。この差は「決定権」にあると思います。

ある要望があり、その要望に応募してその要望を満たすように仕事をするため、決定権は要望を出した側にあります。応募した側にはないのです。この決定権がどちら側にあるのかが、お金より重要な要素になります。

 

いくらフリーランス個人事業主でも決定権がない状態では意味がないのです。雇われて働くのと同じになってしまうのです。



ストレスレスな仕事(好事)

 

健康状態がよくないといくらお金があっても楽しく生きることはできません。

一番大切なのは健康になりますが、健康を害する一番の問題は、食事や運動不足ではありません。精神的なストレスになります。

ストレスは解消するのではなく、ストレスを感じない、発生させないことが一番となります。ストレスを感じる最大の要因は仕事です。

 

「仕事」と書くとストレスを伴うものと感じてしまいますが、好きなことをしているだけであればストレスを感じることはありません。好きなことをしていて、それでたまたまお金がもらえている状態も現状では仕事と呼んでいます。

これを表現する言葉が世の中になく「仕事」という言葉しかないので仕事と呼んでいるだけです。仕える事ではなく、好きな事なので「好事」と命名する方がよいです。

 

何もしなくても年金がもらえる年齢まで、食いつなぐことができるほどの貯えがあっても、仕事をやめることは健康上よくないと考えます。

自分の裁量権をフルに発揮できる仕事をすることにより、仕事を通じて社会とつながっていくことは死ぬまで重要な健康維持要素になると考えます。

 

問題は仕事のやり方です。その仕事をするうえで、自分に決定権があるかないかです。



50歳以降の仕事

 

サラリーマンでも50歳になればある程度先が見えてきます。

部長、本部長、取締役に成れる人はごくわずかな人だけです。それ以外の人はある程度のところで頭打ちとなります。

 

そこから先は辞めたいけど辞めれない社員として生きていくしかなくなります。

家のローンがある、子供の養育費にお金が必要などの足かせがあり、辞めるに辞めれない状態で、大してやりたくもない仕事を細々と続けていくことになります。

しかも、そこには全くと言っていいほど決定権がないのです。

会社側からすると、特に、頭打ちになっている社員はそこそこは使えるが、発展性はないと見られています。期待されない中で、やりがいを感じない仕事をお金のためだけに続ける悲しい状態となってしまいます。

 

50歳を過ぎると、残りの人生は30年もありません。健康寿命を考えると20年と少ししかないのです。このような悲しい状態を続けてはいけないのです。

だからといって経済的なことを全く考えず今の仕事を辞めることはできません。特に、家族がいれば・・・

 

まずは収支を計算して、年金がもらえる年齢まで生き延びることができる算段がついたら、お金より決定権を取りに行くべきです。



雇われない生き方

 

大きなリスクを取りにいかなければ、大きなマイナスはありません。失敗しても小さなマイナスであれば何回もチャレンジできます。

そこそこの貯えはあるので、チャレンジしてうまくいかなくても、食うに困るようなことにはなりません。また別のことで起業をすればいいだけのことです。

ひと昔前のように大きくマイナスからスタートしなければ、起業できない時代ではありません。月に数万円程度を稼ぐような小さな起業をすれば、大きなマイナスはありません。

 

65歳を過ぎれば公的年金があります。年金をベースに考えれば大きく儲ける必要はありません。2000万円問題で取り上げられた不足金額は5万円/月です。

 

月に5万円を稼ぐ起業ができればいいことになります。

(最悪、月5万円であればアルバイトなどの我慢料(雇われ人)で稼げばいいのです)

 

 ・全ての決定権はあるが、月に5万円しか稼げない。

 ・決定権はないが、月に30万円の給料がもらえる。

 

この2択がある場合、定年以降から死ぬまで健康に働くのであれば「全ての決定権はあるが、月に5万円しか稼げない」方を選ぶ必要があります。



そして究極は、「仕事」と「休み」の概念はなくなり、365日休みなく働い(この働くという言葉自体が適していない)ても、体に問題は発生しません。

 

なぜなら、ストレスを感じることなく好きなことをしているだけだから。