資本主義教

それなくてもいいよね!

 

われわれは資本主義教に完全に洗脳されています。

 ・常に変化して新しいものを生み出していかなければ生き残れない。

 ・現状維持が最大のリスクである。

 ・一所懸命働かないと豊かな暮らしはできない。

 ・走りながら考えろ。

 

よくよく考えるとすべて資本側の論理で、本来資本側が考える項目です。

 

今や雇われる側にもあたり前にように求められる項目となっていますが、本来、資本家側が考える事項です。しかし、これらの事項を考えないと「エリート雇われ人」にはなれないということです。

 

成長を追わない、成長しない

 

世の中は常に成長を追い求めて物質(コンテンツ含む)を生産しては破棄をすることを繰り返しています。新しいマーケットを常に創り出して、それが飽和するとまた新たなマーケットを創り出す。永久に成長を続けることが資本主義経済の仕組みです。ただ、いま物質は大量に存在しており、しかも松竹梅および格安のものまであらゆるランクがそろっています。製品の機能だけを考えれば格安でも十分です。ムダに高いものを買う必要はありません。

しかし、実際はムダな部分を手に入れるために、われわれは一所懸命長時間労働をしているのです。世の中には仕事を増やすがためにムダな労働をしている部分が多々あります。

 

ただ、ムダな労働でも労働者が生み出した資本は2割を給料として労働者に還元し、8割を資本側が搾取できるのです。労働者は少しでも給料を増やそうと残業をしてもその8割は資本側に吸い取られる構造となっています。それでも労働者側も2割もらえる(儲けた2割だけとは理解していない)ので良しとしてしまっているのです。労働者は働けば働くほど資本側との格差はますます広がることになります。

 

では、成長を追わない、成長をしないかたちで必要な機能で必要な分だけ生産し消費すればどうなるのでしょうか。自給自足のようなかたちになり、経済というものは不要となります。必要な分だけ生産するのでムダなものもなくなります。同時に資本も不要で資本の増殖というものも必要なくなります。

地球環境破壊もなくなります。ただ、これは議論の余地があり技術の進歩が環境破壊を抑える可能性もあります。環境を圧迫しないエネルギーや温室効果ガスを吸収する自動車ができたりする可能性もあり、環境破壊が先か、技術進歩が先かの問題でもあります。

 

昔はとにかく物がない状態で必要なものですらない状態でした。今は必要なものから無くても困らないものまであります。ムダに機能が多い、ムダに高価なものも多数存在しておりそれが資本主義というものをかたちづくっています。働けば働くほど資本は増殖するシステムのため、このムダな部分がなくなってしまうと資本第一主義は成り立たないのです。

 

テレワーク体質

 

在宅勤務に比べて会社に出社すると残業時間が長くなります。

なぜだろうと考えてみると必要以上にムダな仕事をしていることがわかります。在宅勤務では合間合間の時間で昼食をつくったり、掃除をしたり、洗濯ものを畳んだり、少し本を読んだりもできます。仕事以外のことも並行して行えます。

また、無理に仕事をつくるようなことはせず必要なものだけを実施しています。出社するとそうはいきません。必要なことを必要なだけとはいかず、ムダに仕事をして仕事を無理やり増やしている感じです。

 

例えば、気軽に話ができるのでムダに会話をしてしまいます。(これが悪いわけではなく、時間を費やしているという意味です)

 

特に、上司が部下に

「そう言えばあれどうなってたっけ」と気軽に聞いてきます。

部下は上司の言うことですので、行っていた業務を一旦停止して、上司の言ったことを調べ始めます。

「あれは、こうこうです」と調べて答えます。

「ああそっか!ありがとう」

上司も自分で調べようと思えば調べることができることでも人が近くにいると聞いたりします。

この一連の問答、全く必要ありませんし、これにより仕事の効率は低下します。

当然、部下の精神的なストレスも増えることになります。

 

関係があるかどうかは不明ですが、在宅勤務をするようになって風邪をひかなくなりました。外出時のマスク効果もあるかもしれませんが、ストレスが少なくなったことの方が大きいと感じます。