全員が変化を求め行動すると世の中が崩壊する

雇われる側が儲けることができない構造

 

従業員への給料は成果ではなく、1ヶ月先まで死なずに過ごせるかどうかの金額で決まります。

 

Youtubeなどで月に100万円、200万円稼ぐ人がいますが、成果でもらうことができるならそれぐらいはもらえるということです。

ただ、振れ幅は大きくなります。200万円稼げる月もあれば、2万円しか稼げない月もあります。年平均すると月に50万円でしたということもあります。

 

雇われる人の場合生活費は、生活でき、ほんの少しだけ余裕のあるぐらいで見積もられるため、かなり抑えられた報酬となります。

 

従業員がミスをして損失を出しても企業側はそれを従業員に請求はできないので、

その分、成功したときも報酬は与えないという論理が成り立ちます。

 

しかし、普通に仕事ができる人であればミスを犯すより成功する方が圧倒的に多いです。

つまり、企業側からするとプラスマイナスでプラスになることが圧倒的に多く儲かるのです。

 

さらに、労働者側は自分たちがもらっている報酬が、儲けた額に対して恐ろしく少なく(2〜3割程度)、割に合わないことに気づいていないのです。

 

1000人程度の企業でも従業員の給料を含めた経費を差し引いても30億程度の利益を出してたりします。

30億を1000人で割ると300万円/人となります。

つまり、一人ひとりがあと300万円もらってもおかしくないのです。しかし、そうはしません。事業として失敗することもあるからです。

失敗しても従業員から資金を徴収することはできません。その分、与える給与はおさえておく必要があるのです。

 

では、起業して資本を持つ側に回った方が得では?

まさにその通りなのです。



でも、やらない

 

だがら、多くの書籍では起業を進めているのです。

しかし、実際にやる人はほとんどいないことも理解して書籍は書かれています。

 

逆説的に考えると、やらない人が多いからやった人はうまく行くとも言えるのです。

 

何かをやろうと考えたとき、1000人中999人は考えただけで何もしません。

考えることすらしない人も多くいます。

 

風呂に入り、寝てしまったら、次の日はいつも通りのルーティンをしています。昨日は「よし、やろう」と思っていたのに日々のルーティンに忙殺され、「よし」という気持ちも忘れていきます。

いくら考えても、考えただけでは何も起きません。

 

ほとんどの人が何もしません。

 

ただ、そういう人たちが安く安定した給料で、いつも通り働いてくれるので世の中うまく回るのです。

 

この割合が逆だったら恐ろしいです。

 

何かをやろうと考えて、1000人中999人が本当に何かを始めたら、世の中ぐちゃぐちゃになります。

昨日まで働いていた社員1000人が今日は1人しかいないのです。そうなったら、その会社は運営ができず潰れてしまいます。

 

つまり、何かをやろうと考えてほとんどの人が何も実行せず、とりあえずルーティンをこなしてしまうことは世の中の安定を保っていることになります。

 

よく自己啓発でこの本を読んだらすぐに行動しろと書かれていますが、これは動かないことを見越しての記述だと感じます。

本を読んだ人全員が行動したら、世の中がめちゃくちゃになります。

 

すぐ行動しろと書いた本の著者も困ります。

 

次の日に出版社に電話したら、「昨日まで2000人もいた従業員が今日からは2人になったので、あなたの相手はできません」って言われたら困ります。

 

すぐに行動しろっていいながら、全員行動されては困るのです。

1000人中1人ぐらいが丁度いいのです。

また、それぐらいしか行動しないことも理解しており、そのことにより何回も同じような本を書くこともできます。



少数派だからいい

 

みんなと同じようなことをして平均的なことをしている状態であれば、平均的な給与になるのはあたり前です。

 

しかし、どんなことでもそうですが自然とボリュームゾーンはできてきます。自分がボリュームゾーンに入っているか、入っていないかは常に意識しておく必要があります。

ボリュームゾーンに入っていることはわかっていて、それが心地よいのであれば、そのまま居続けることもありだと思います。

 

しかし、どうも違和感を感じるのであれば、ボリュームゾーンは外してそこから離れた立ち位置に移動するべきです。

 

常に少数派を意識することは、安心感は少ないですが満更でもないです。

大外れをすることもあります。

 

でも、気分的にはいい感じです。