結論
経済面は同じでリスクの取り方の違いだけです。
家は購入する方がいいのか? 賃貸の方がいいのか?
購入派、賃貸派はときどき話題になります。
そこで、経済的(どれぐらいお金がかかるか)だけで計算してみました。
(感情面は考慮していません)
前提条件
◆購入
3800万円 新築戸建て +諸経費+消費税 = 合計4510万円
頭金:800万円
35年ローン:3710万円 (金利0.5%/年)
(購入価格+維持費)マイナス(家の資産価値)で毎年費用を算出
*家の資産価値は単純にー2%/年ずつ下落すると想定
◆賃貸
家賃:10万円/月
敷金・礼金:55万円
チョーざっくり計算してみました。
購入がマイナスからスタートになっているのは、家の資産価値がまだ高い状態を示しています。
35年で購入と賃貸ではトントンのレベルです。
そこから先は購入の方が費用をおさえることができます。
ただ、35年から先はいろいろと修繕費が発生すると想像します。
つまり、35年間で考えると購入と賃貸の経済面は同じとなります。
「賃貸で家賃を払うなら、その分をローンで支払い最終的には自分のものになる方がいい」
確かに、35年を超える長期で考えると正しい選択と言えます。
しかし、35年は人生において長期過ぎます。
現在50歳の人に聞きます。
あなたは35年前の15歳のときに現在の状態を想定できましたか?
現在40歳の人に聞きます。
あなたは35年前の5歳のときに現在の状態を想定できましたか?
現在30歳の人に聞きます。
あなたは35年前のマイナス5歳のときに現在の状態を想定できましたか?
産まれてもいないので想像できるわけがありません!
それぐらい35年は長期なのです。
これが5、6年のレベルであれば、まだ先が見える範囲ですのでいいのでしょうが、先が見えないレベルの長期分までを先取り(借金)してしまう行為はリスクが高すぎます。
・35年先までいまと同じあるいは同額以上に稼ぐことができますか?
・35年先までいまと同じように健康でいられますか?
・35年先までいまと同じ家族構成ですか?
・35年先までいまと同じ社会が続きますか?
・35年先までいまと同じ場所にいますか?
・35年先までいまと同じ間取りで満足できますか?
これらにイエスと答えることができる、あるいはイエスと答えるように長期的に努力する自信があるという人は購入しても問題ないでしょう。
金額より期間
つまり、問題は「期間の問題」となります。
会社であれば、投資回収年が35年の事案を提案してもだれもイエスとはいいません。