メタバースという新たな経済圏

今までの経済圏

 

・同じものを安く大量に生産するという物質拡大経済

労働者搾取の時代

産業革命が起き、圧倒的に物質の少ない時代から物の豊富な時代へ変化しました。まだ、中国などは大量生産、大量消費を行っています。

 

・不換紙幣、お金のデジタル化により株式を含めた金融経済

お金でお金を生む時代

お金でお金を生む世界の方が、労働市場(働いて稼ぐ)より大きなお金を手にすることができる経済圏を成立しています。

 

・インターネットの普及によりハードよりソフト面、プラットフォーマーによる情報搾取経済

モノ(物体)ではなくソフト(データ)がお金を生む時代

プラットフォーマーが中央集権的なやり方で世の中のデータ(情報)を掌握しています。これらの企業が巨大(物理的な制約がないので巨大になれる)なため、プラットフォーマーのルールに従わないと何もできない状態がつくられています。また、巨大な経済圏も生み出しています。

 

メタバースという無限大に拡張できる仮想空間の経済

プラットフォーマーを介さないでつながることができる世界であり、物理的現実に存在する必要はなく、メタバースという無限大に拡張できる仮想空間での経済です。物理的空間は必要ないため、土地(スペース的な問題)、高層(重力的な問題)、費用(建築費など)の心配はなくなりました。



メタバースな世界

 

経済はその世界が飽和するとつぎの世界をつくり発展させていきます。

物理的な世界からデジタルの世界を経て、ついに仮想の世界がはじまりました。

いまやリアルに物質的なモノは必要なくなっています。

 

モノより経験に重きを置く必要があると、一時言われましたが、すでに経験もバーチャルの世界で体験できてしまう世界です。経験値は何ものにも代えがたいものでしたが、いまや代替えが利くようになってしまいました。

実際の経験では味わえない世界も生まれています。スペースコロニーが仮想空間につくれています。ガンダムではじめてみたときこれはすごいと思いましたが、いまやメタバースで体験というより、移住できてしまうのです。



メタバース、仮想空間はサブカルでオタクな世界と思っていましたが、そうではありません。

 

仮想空間につくられたライブ会場に集まって、みんなでコンサートに参加することもできます。物理的移動がないので簡単に参加できます。

 

ガンダムに出てきたようなスペースコロニーが仮想空間につくられていて、そこで生活することもできます。

 

飲み屋街があって、そこに集まってお酒を飲んだりもできます。実際のお酒やおつまみは自分で用意しなければならないですが、コミュニケーションを取ることはできます。

 

仮想なのでびっくりするようなテーマパークをつくることができます。

物理現実の東京ディズニーランドへ行くには時間とお金がかかります。仮想であれば一瞬です。空いた時間にちょっとよってみるというようなこともできます。

 

さらに、仮想ですので物理現実ではつくることが不可能な超巨大アトラクションもつくることができ、いままで感じたことがない体感を味わうことができます。

 

仮想なので物理的スペースの問題、構造的な問題、費用的な問題はありません。自由に世界をつくることができます。



仮想と現実のリンク

 

現実世界ではなく、このメタバース(仮想空間)をメインに生活する人も出てくるでしょう。そして、メタバースで経済的に成り立つならメタバースから離れる意味もなくなり、ずっとそこで生活もできます。

 

スペースコロニーコカ・コーラなどの企業看板があれば、広告になるので物理現実との経済的な動きが発生します。

 

仮想では食事はできても、物理的に食事は必要になるので、物理現実のコンビニやスーパーへ行く必要があります。

 

しかし、これもメタバース内のマクドと物理現実のマクドが連携されていて、メタバース内のマクドで注文すると、一番近い物理現実のマクドから家までデリバリーしてもらえるというようなこともできそうです。



仮想はあくまで仮想という仮想

 

メタバース(仮想空間)が仮想であって現実とは異なり、現実ではリアルな世界で生きていくことが必要になります。仮想はあくまで仮想であって、現実世界で食っていく必要があるのです。

これが、仮想と現実の大きなハードルになっています。

 

しかし、仮想空間で稼いで現実の生活を養っているとすると、仮想は仮想であって現実とは異なるということも言ってられなくなります。仮想と現実の比率が逆転することもあり得るでしょう。

仮想空間で接客業をしている人であれば、そこで収入を得ています。仮想空間という場所で物理現実で使用する生活費を稼いでいることになります。

また、先程のテーマパークであれば入場料を取ることによって、物理現実の生活を支えているかもしれないのです。こうなると仮想とはいえ、現実と等しくなってしまいます。

 

通貨も同様です。

今、ビットコインなどは仮想通貨と呼ばれていますが、仮想通貨で経済的なやり取りをしだすと仮想って何?となります。りっぱな通貨になってしまうのです。



壮大な空間

 

人はついに、物理制約のない無限の空間を手に入れてしまうのです。

 

新しい世界、ワクワクします。

 

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