命名力
すばらしい命名
「資本主義」いう言葉を初めて使った人はこの資本第一主義、
この資本増加システムを理解していたから資本(第一) 主義と表現したのでしょう。
したがって、資本増加システムを理解している労働者はいません。
騙しているわけではない
まるで映画「マトリックス」と同じです。ただ、 異なるのはマトリックスではそのシステムの名称をわかりやすく人 々に示していないことです。「空想主義システム」 のようなわかりやすい表現でシステム内にいる人々に示していない のです。 システム内の人が空想システムであることが理解できないのも当然 です。
しかし、資本主義は違います。「資本主義」 と大々的に明言しています。システムの詳細は習いませんが、学校でも「資本主義」という言葉は教えら誰でも知っています。資本家側の言い分としては「 資本主義と初めから言ってますけど・・・何か?」となります。
システムを理解しているものはごく少数で理解しているものに利益 が集まるのです。 これは当たり前といえば当たり前でシステムを作ったものあるいは システムを理解しているものがわざわざ自分に不利益になることを しないということです。
「マトリックス」 ではあるきっかけでシステムの構造を理解したものがシステムを破 壊することを目論見ますが、 構造を理解したにもかかわらずシステムに戻るものも現れます。 これは選択の自由ですからいいのですが、現在の資本主義は「 資本主義」と明言しておいて( これで騙しているわけではない言い訳ができる)、 原理を理解させない教育(洗脳)をして、 無知な状態にして栄養を吸い取っているのです。
システムの終わりの始まり
資本増加システムも安い労働力が世界から消えたときに終焉となり ます。 資本を増やすには合理的に考えて安い労働力を追い求めることにな ります。最終的に残る安い労働力はアフリカです。 アフリカ諸国が資本増加システムの労働者として組み込まれたとき に終わりの始まりになります。資本増加の最大原動力である「 安い労働力」は世界からどんどん消えていき、 最後に残るアフリカを攻め落としたところで資本増加動力を失うこ とになります。
それまでに画期的な資本増加動力源を見つけることができれば、 終焉を回避できるかもしれませんが、 最も簡単明快で最大の動力が「安い労働力」 なためこれに代わるものはそうそう生まれないでしょう。