老害だけでなく親害もある

老害 & 親害

一人の考えで何十年も会社を引っ張ることは不可能です。

ワンマン経営にも限界があります。

 

そのワンマンの考え方に限界があるからです。

人である限り成功体験が邪魔をするからです。

 

完全に過去を忘れ、前しか見えない人なら

いいかもしれませんが、そういう人はいません。

 

どうしても、過去で成功した方法と違う考え方は

できなくなってしまいます。

 

人ならあたり前です。

成功したら同じ方法を選択します。

成功しておきながら、

次は全く違う方法を取るという脳構造にはなっていません。

 

「俺は常に斬新なアイデアが出せる」という人でも、

経験を重ねてしまう(これはどうしようもない)と

経験(過去)に基づいた考え方になってしまいます。

 

当の本人は周りから見ると、頭が固くなり、

考え方が固まっていることに気づいていないか、

あるいは認めたくない状態になっています。

 

また、いつまでも斬新な新しい発想ができていると

思い込んでいるだけです。

 

さらに、その人が社長のような一番権力を持つ立場にいるなら、

会社としては良くない方向に進みます。

 

特に権力を持つ人は自分自身に見切りをつけるときが来ることを認識して、

自分なりの引退時期を考えておく必要があると思います。

 

時代に乗っていない状態に陥るときが来ます。

 

今は時代の変化速度がとてつもなく速いです。

しかし、人の考え方は思った以上に変化しません。

 

考え方と時代がうまくマッチすれば、

素晴らしいことになりますが、

 

 一人の人間の考え方で、

いつまでもうまく時代にマッチしていくことは不可能です。

 

時代は一人の人間の創造を超えて変化します。

一人の考え方では時代の変化についていけないのです。

 

別の考え方を持つ人間に変えるしか方法はありません。

 

時代というものは人が動かしています。

しかし、一人の人が動かし続けているわけではなく

無数の人がつないでいって時代となっています。

 

ある時はこの人、また違う時はこの人というように、

一人の人間が受け持つ時間に多少長い短いはありますが、

一人で何十年も動かしていける時代ではなくなってきています。

 

一昔前が30~40年前ではなく

今では5~10年になっているのです。

 

「自分より年上の人が言うことは、尊敬の念を持ってよく聞くこと」

と教えられますが、

 

すべての年上の人が尊敬に値するとは限りません。

聞く耳を持たなくてもいい人も正直います。

 

まさに「老害」です。

時代にマッチしていないこともひとつの要因です。

 

「親」という分類にも言えることがあります。

子供にとって親は絶対的存在であり、

子供に存在する世界のすべてが親の範疇にあります。

 

しかし、すべての親が親としてのレベルに達しているわけではないのです。

悲しいことですが、

親の中には親としての資格がないレベルの人もいます。

 

ろくでもない親でも親は親といいますが、

ろくでもない親を親と呼んではいけないのです。

 

幼い子には無理ですが、

親と呼べない親には子供から親子の縁は切るべきです。

 

産んでやった、育ててやった、そんな事につけ込む親であれば、

そのような人間は親ではありません。

子供をつくった人間すべてが、

親としてのレベルに達しているわけではないのです。

 

これが「親害」です。