正不平等

正しい不平等

  

さも正しいことのように平等を叫ぶ人がいますが、

どんどん平等になっていき、

すべての障壁がなくなったときは恐ろしいです。

 

すべての責任が自己責任になります。

 

 人種差別だ

 男女差別だ

 政治家が悪い

 会社・上司がよくない

 機会が不平等

 家柄が違う

 世の中が悪い

 

など言えません。すべてが平等です。

できなかった場合は言い訳することができず、

すべて自分が悪いことになります。

究極のダメだしです。

 

ここまでの平等になると、

全体の下位に位置する人間は生きていくことはむずかしくなります。

銃を乱射して世の中が間違っていると叫ぶこともできません。

平等の機会・条件で競って優劣がついてしまっているのですから。。。

 

すべてが自分の責任になります。

こう考えると、

ある程度不平等が存在しないと下位に位置してしまったときに

生きる糧がなくなってしまいます。

負け犬の遠吠えの余地も残っていないとやってられません。

 

これからフリーランスが増えるのは間違いないでしょうが、

フリーランスは基本的に個人契約です。

会社という看板で契約するわけではありません。

個人の看板で契約を結ぶ必要があります。

契約を結べる人はいいのですが、問題は契約をとれない人になります。

 

これも障壁のない自由競争の結果であるため、

自業自得というどこにも文句の言えない状況となります。

 

こういう契約を取れない人たちはどうやって生きていけばいいのでしょうか・・・

 

 団塊の世代

 

不公平と言いたいわけではありませんが、

団塊の世代は正直うらやましいです。

人口のボリュームゾーンでしかも上の人間がいない状況です。

何でも自分で生み出す苦労はありますが、

文句を言われることなく、自分たちの自由にできる、

こんなうらやましい環境はないです。

自分たちが時代(ルール)を創っているのです。

 

団塊の世代の雇用確保をして、団塊の世代が60歳になり

やっとその下の世代が活躍できると思ったら、

団塊の世代がまだまだやめないで働き続けているのです。

団塊の世代が60歳になるときに

いろいろな問題が発生すると予想されていましたが、

全く起きませんでした。

65歳になるときにさすがに問題が起きると予測されていましたが、

それも特に大きな問題は生まれませんでした。

 

それもそのはずで、

 

団塊の世代が既得権を握ったまま働き続けているのです。

70歳を超えても現役で社長に君臨しているのです。

 

後期高齢者になってやっと仕事をやめて

権力を明け渡すのかもしれませんが、

それが終わればやっと終わりではなく、

次は団塊の世代の年金を確保し、守り続けなければならないのです。

人数も多く発言権を多数持つ団塊の世代の年金を減らすことは不可能です。

ルールをつくっているのはボリュームゾーン団塊の世代だからです。

団塊の世代は死ぬまで時代の中心に君臨し続けるのです。

 

ただ、あと20年ほど我慢すれば本当に(ついに)団塊の世代

いなくなり時代が変わります。

 

加速技術

  

テクノロジーが進化して、

一部のマニアがあつかうものではなくなっています。

また、情報もごく一部の人間が隠し持つことができず

一気に拡散する時代です。

そういう意味では平等になりつつありますが、

テクノロジーが進化し過ぎて、大多数の人間の理解を超え始めています。

根本的な部分を理解している者が、

大多数の理解できていない人間を操る不平等が発生してきています。

 

ただ、これらの不平等は

 

「正しい不平等」

 

になります。